戸建を買取で売却する
戸建を売却したいと考えたとき、「できるだけ早く売りたい」「古い家でも売れるの?」「仲介と買取はどちらがいい?」と悩む方は少なくありません。
戸建の売却方法には、大きく分けて「不動産仲介」と「不動産買取」があります。
特に、早期売却を希望している方、築年数が古い戸建、空き家、相続した戸建、リフォームが必要な戸建などは、不動産買取が適している場合があります。
この記事では、不動産買取で戸建を売却するメリット・デメリット、買取相場、仲介との違い、売却の流れ、買取に向いている戸建について、不動産売却の専門家が分かりやすく解説します。

戸建の不動産買取とは?
不動産買取とは、不動産会社が売主から戸建を直接買い取る売却方法です。
仲介の場合は、不動産会社が買主を探して売却します。一方、不動産買取では不動産会社自身が買主となるため、一般の購入希望者を探す必要がありません。
そのため、さまざまなケースで不動産買取が選択肢になります。
- できるだけ早く戸建を売却したい
- 売却活動を周囲に知られたくない
- 古い戸建を売りたい
- 空き家を処分したい
- リフォームせずに売却したい
- 建物の状態に不安がある
- 相続した戸建を早く整理したい
戸建を不動産買取で売却するメリット
1.短期間で売却しやすい
不動産買取では、不動産会社が直接買主になるため、購入希望者を探すための広告活動や内覧対応などが基本的に必要ありません。
仲介では売却まで数か月以上かかることもありますが、買取では条件がまとまれば、比較的短期間で売買契約・決済まで進められます。
「できるだけ早く現金化したい」という方にとって大きなメリットです。
2.仲介手数料がかからないケースが多い
不動産会社による直接買取では、仲介によって買主を探してもらう取引ではないため、通常の仲介手数料が発生しません。
売却にかかる費用を把握しやすいこともメリットです。
3.古い戸建でも売却しやすい
築年数が古い戸建の場合、仲介では買主が見つかりにくいケースがあります。
しかし、不動産買取では不動産会社が物件の状態や立地、土地としての価値、再建築の可否などを総合的に判断します。
そのため、古く傷んだ戸建も買取できる可能性があります。
- 築30年以上の戸建
- 築40年以上の戸建
- 長期間空き家になっている戸建
- リフォームが必要な戸建
- 建物に傷みがある戸建
4.売却活動中の内覧対応が少ない
仲介で売却する場合、購入希望者による内覧への対応が必要になることがあります。
不動産買取では不動産会社が査定・現地確認を行ったうえで買取価格を提示するため、一般の購入希望者を何組も案内する必要がありません。
居住中の戸建を売却したい方にとってもメリットがあります。
5.周囲に知られず売却しやすい
仲介では、インターネットや不動産広告などを利用して購入希望者を募集するのが一般的です。
一方、不動産買取なら広告掲載をせずに売却できるケースがあるため、近隣の人に売却を知られたくない場合にも適しています。
戸建を不動産買取で売却するデメリット
不動産買取にはメリットだけでなく、注意点もあります。
買取価格が仲介より低くなる場合がある
不動産会社は、買い取った戸建をそのまま販売したり、リフォーム・リノベーションを行ったり、建物を解体して土地として販売したりします。
そのため、再販売にかかる費用やリスクなどを考慮して買取価格が決まります。
一般的には、仲介で売却する場合より買取価格が低くなる傾向があります。
ただし、「価格だけ」ではなく買取条件を含めて比較することが重要です。
- 売却までのスピード
- 売却活動の手間
- 内覧対応
- 契約条件
- 売却後の負担
- 売れる可能性
戸建の買取相場はどのくらい?
戸建の買取価格は、全国一律に決まっているものではありません。
主に次のような要素によって査定額が変わります。
- 土地の面積
- 土地の形状
- 建物の築年数
- 建物の状態
- 最寄り駅からの距離
- 周辺の取引相場
- 前面道路の状況
- 再建築の可否
- 接道状況
- 用途地域
- 境界や権利関係
- リフォーム・解体などに必要な費用
特に戸建の場合、建物だけではなく土地の価値が買取価格に大きく影響することがあります。
そのため、「築年数が古いから売れない」と決めつけず、まずは不動産会社に査定を依頼することが大切です。
不動産買取と仲介の違い
戸建を売却する際は、買取と仲介の違いを理解しておきましょう。
| 比較項目 | 不動産買取 | 不動産仲介 |
|---|---|---|
| 買主 | 不動産会社 | 一般の購入者など |
| 売却スピード | 早い傾向 | 時間がかかる場合がある |
| 売却価格 | 仲介より低くなる場合がある | 市場価格に近づけやすい |
| 広告 | 原則不要 | 必要になることが多い |
| 内覧 | 少ない | 複数回になる場合がある |
| 仲介手数料 | 原則不要 | 発生する |
| 周囲に知られる可能性 | 抑えやすい | 広告により高くなる |
| 古い戸建 | 買取対象になる場合がある | 買主が見つかりにくい場合がある |
早く・手間をかけずに売りたいなら買取、時間をかけてもできるだけ高く売りたいなら仲介という考え方が基本です。
ただし、物件によって最適な売却方法は異なります。
不動産買取に向いている戸建
次のような戸建は、不動産買取を検討する価値があります。
築年数が古い戸建
築年数が古い戸建は、仲介市場で買主が見つかりにくいことがあります。
一方で、不動産会社によっては、建物を解体して土地として販売したり、リフォームして再販売したりすることができます。
空き家になっている戸建
空き家を所有していると、管理や清掃、固定資産税などの負担が続きます。
不動産買取なら、売却までの期間を短縮できる可能性があるため、空き家を早く手放したい方に適しています。
相続した戸建
相続した戸建を使う予定がない場合、所有し続けることが負担になるケースがあります。
相続人が複数いる場合でも、売却して現金化することで財産を分けやすくなる場合があります。
リフォームが必要な戸建
壁・床・水回りなどに修繕が必要な戸建でも、買取会社によってはそのまま買い取ってくれる場合があります。
売却前に高額なリフォームをする必要があるとは限らないため、まずは買取査定を受けることをおすすめします。
売れにくい戸建
「何か月も売却活動をしているのに買主が見つからない」という場合も、不動産買取が選択肢になります。
仲介で売れないからといって、その戸建に価値がないとは限りません。
戸建を不動産買取で売却する流れ
不動産買取の一般的な流れは次のとおりです。
STEP1:査定を依頼する
まずは不動産会社に戸建の査定を依頼します。
査定では、物件の所在地、土地・建物の面積、築年数、物件の状態などを確認します。
STEP2:現地調査
不動産会社が現地を確認し、土地・建物の状態や周辺環境などを調査します。
STEP3:買取価格の提示
調査結果をもとに、買取価格が提示されます。
価格だけでなく、引渡し時期や契約条件なども確認しましょう。
STEP4:売買契約
買取価格や条件に納得できたら、売買契約を締結します。
STEP5:決済・引渡し
契約で定めた日に決済を行い、戸建を引き渡します。
物件や契約条件によっては、売却相談から決済までの期間を短くできる場合があります。
戸建を高く売るために重要なポイント
「不動産買取は安い」というイメージを持つ方もいますが、買取価格は不動産会社によって異なります。
少しでも有利な条件で売却するためには、複数の不動産会社に査定を依頼することが重要です。
同じ戸建でも、不動産会社によって得意とする物件や再販売方法が異なるため、査定額に差が出ることがあります。
また、査定額だけではなく、条件面も比較しましょう。
- 買取実績
- 戸建の買取を得意としているか
- 古家・空き家にも対応しているか
- 契約条件
- 引渡し時期
- 売却後の対応
まとめ|戸建は「売れない」と諦める前に不動産買取を検討
戸建を売却する場合、築年数や建物の状態だけを見て「売れない」と判断するのは早計です。
戸建の売却方法には、不動産仲介と不動産買取があります。
古い戸建、空き家、相続物件、リフォームが必要な戸建などでも、土地の価値や立地、再利用の可能性によっては不動産買取の対象になることがあります。
不動産買取は、仲介と比較すると売却価格が低くなる場合がありますが、売却までのスピードが速い、販売活動の手間が少ない、内覧対応を減らせる、古い戸建でも売却しやすいなどのメリットがあります。
「できるだけ早く売りたい」「仲介でなかなか売れない」「家の管理が負担になっている」という場合は、不動産買取を検討してみましょう。
- 早く戸建を売却したい
- 古い戸建を売りたい
- 空き家を処分したい
- 相続した戸建を売りたい
- リフォームせずに売りたい
- 仲介で売れない戸建を売りたい
戸建の売却で重要なのは、最初から「仲介」か「買取」のどちらか一方に決めることではありません。
まずは査定を受けて、自分の戸建がいくらで売却できるのかを把握することが、売却成功への第一歩です。
複数の不動産会社から査定を受け、買取価格や条件を比較したうえで、自分に合った売却方法を選ぶことが大切です。
戸建の状態や売却のご事情によって、買取がオススメの売却方法になることがあります。
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